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　南シナ海に浮かぶパラワン諸島。白砂とさんご礁に囲まれた島々の「とりこ」になり、排ガスや騒音から逃れて訪れる首都圏在住の邦人や日本からのリピーターが少なくない。そこがイスラム過激派、アブサヤフの標的になり、日本の外務省も、海外危険情報「危険度二」（観光旅行延期勧告）を出した。日本にある大手旅行代理店や同諸島のリゾートを主な売り物にする首都圏の旅行代理店は予約のキャンセルが相次いで打撃は深刻。一方、在留邦人も「パラワンまでが」とショックを隠せない。現地では島の警備を強化するというが、護衛つきのリゾートに果たして客が戻るかどうか……。