ココナツ基金で最高裁「公共性」を認定
[ 1183字|政治 (politics) ] 有料転用株 政商の所有権否定
マルコス政権下最強の政商といわれるエドゥワルド・コファンコ氏がココナツ産業の育成を目的に農家から徴収した「ココナツ基金」で購入したとされる銀行株の所有権をめぐる裁判で、最高裁は十四日、「基金はその性格上、公共の基金とみなされる」として同氏所有株の差し押さえ解除を命じた下級審命令を破棄、政府の株所有権を認める決定を下した。公務員特別裁判所では、同氏と政府、ココナツ農家の間で同基金全体の所有権をめぐる訴訟が係争中で、「基金の公共性」を認めた最高裁判断はこの裁判の行方にも大きな影響を与えそうだ。