ピナトゥボ山の火口湖水排出を開始
[ 501字|社会 (society) ] 有料水量は予想以下、冠水など下流で被害なし
ルソン島サンバレス州など三州にまたがるピナトゥボ山(一、四四五メートル)の火口湖の放水作業は、予定時刻より約五時間遅れて六日正午ごろから始まった。水は排水路を伝って南シナ海に注ぐブカオ川(全長四十キロ)へ緩やかに流れ出した。同日の排水量は、地震火山研究所が予測した毎秒二立方メートル分の四分の一程度。同川の水位はほとんど上昇せず、懸念された冠水などの被害はなかった。同川流域の住民は、万一に備え、五日から避難していた。