「罪許してほしい」 旧日本兵人肉食事件 ミンダナオ島ブキドノン州
[ 962字|社会 (society) ] 有料元軍医、遺族と「和解」
太平洋戦争直後、ミンダナオ島ブキドノン州で、飢えをしのぐためにフィリピン人住民を殺害、人肉を食べた旧日本軍敗残兵の一群がいた。第十四方面軍第十五揚陸隊を中心とする約三十五人。同隊に所属し、戦後の戦争犯罪裁判で死刑判決を受けた長野県松本市、元軍医中尉(82)は三日、同州キソロン町で開かれた「和解の儀式」に出席、遺族らに半世紀前の「罪」を初めて告白した上で、「許してほしい」と謝罪した。