ココナツ油からエイズ新薬開発?
[ 968字|社会 (society) ] 有料国立病院 臨床実験を実施へ 「国産化」に期待集まる
結核などの予防に効果があるとされるココナツ油をエイズ治療薬として利用するため、国立サン・ラザロ病院(マニラ市サンタクルス)のエリック・タヤグ医師(40)は近く、ココナツ油から試作した薬の臨床実験を同病院で始める。フィリピン国内では現在、外国製の抗HIV(エイズウイルス)薬が使用されており、医療関係 ココナツの利用方法などについて研究している民間研究機関「ココナツ調査開発基金」(パシッグ市オルティガス)によると、エイズ治療に有効と考えられているのは、ココナツ油に含まれている「モノラウリン」という成分。モノラウリンは、グリセリンと脂肪酸が組み合わさった物質で、結核やかいようを引き起こすバクテリアを破壊する働きがあるという。