マルコス人気の影(中)
[ 1424字|社会 (society) ] 有料解決されない問題への不満背景に、エドサ革命を知らない世代で支持率上昇
フェルディナンド・マルコス元大統領の長男、マルコス上院議員は2015年10月、首都圏マニラ市の中央選管で副大統領選への立候補を届け出た。青いポロシャツ姿のマルコス上院議員は笑顔を振りまきながら、熱狂的な支持者と握手を交わした。「MARCOS PA RING!」(マルコスはまだ健在)。20代前半とみられる男性は「ボンボン(マルコス上院議員のニックネーム)なら良い社会を築いてくれる」と語気を強めた。もちろん、野心家のボンボンは副大統領の先、大統領のポストを見据えている。