邦人女性拉致
[ 1138字|社会 (society) ] 有料国家警察からは非難が上がる一方、恐喝した経験があると白状するなど捜査機関の実情浮き彫りに
司法省直属の捜査機関、国家捜査局(NBI)幹部らが日本人女性(33)=滋賀県出身=を拉致し、身代金600万ペソを受け取ったとされる事件。トップが更迭され、地元テレビや新聞で連日報道されているが、同じ捜査機関の警官らはどう見ているのか。匿名を条件に何人かに率直な話を聞いてみると、「市民を守る捜査機関にあるまじき行為」と非難が相次ぐ一方、「NBIに限ったことではなく、国家警察や入国管理局にも汚職体質はまん延している」「恐喝ぐらい自分もやったことがある」と白状する声も出て、汚れた金まみれの実態が一部、警官自身の口から明らかになった。