ニッケルアジア 精錬から撤退へ
[ 318字|2025.1.9|経済 (economy)|econoTREND ]
ザモラ一族が経営するニッケル鉱山大手のニッケルアジア(NAC)はこのほど、住友金属鉱山が筆頭株主となっているニッケル精錬企業のコーラルベイ・ニッケル(CBNC)に所有する15.625%持株を売却する交渉を住友金属鉱山との間で行っていることを明らかにした。NACのアンドレ・ディ副社長はメディア取材に対し「過去3年間にわたり、CBNCの財務的パフォーマンスは運営経費の増大やロンドン金属取引所におけるニッケル価格低迷による深刻な影響を受けている」と述べ、ニッケル精製事業から撤退し、ニッケル鉱山や再生可能エネルギー事業に経営資源を注力する考えを示している。住友金属鉱山は現在、CBNCの84.375%株式を所有している。(8日・スター)