「日刊まにら新聞」ウェブ

1992年にマニラで創刊した「日刊まにら新聞」のウェブサイトです。フィリピン発のニュースを毎日配信しています。

マニラ
30度-22度
両替レート
1万円=P3,670
$100=P5820

1月8日のまにら新聞から

観光収入過去最高に 入国最多は韓国人、日本人は3位

[ 693字|2025.1.8|経済 (economy) ]

比の24年観光収入は過去最高の7600億ペソ(約2兆円)。日本からの観光客は3番目に多かった

 観光省は6日、2024年通年の観光収入が7600億5000万ペソ(約2兆円)に上り、過去最高を更新したと発表した。6000億1000万ペソだったコロナ前の2019年と比べ26・75%、前年比で9・04%増加した。インバウンドの入込客数は合計594万9350人。平均支出額は1人あたり2073ドル(約32万円)で、平均滞在期間は11日。平均9日だった2019年から増加した。7割がリピーターだった。海外からの入国者のうち91・42%が外国人で、海外在住比人は8・58%だった。

 国籍別でもっとも多い外国人観光客は韓国人で、23年から8・11%増の157万4152人。全体の4分の1以上(26・46%)を占めた。次いで多かったのは米国人で前年比3・39%増の107万6663人。日本は3位で前年比22・84%増の44万4528人だった。

 フラスコ観光相は韓国人観光客が優勢な理由について「比韓外交樹立75周年を迎え、航空路線も増加し、文化交流も活発化していることに起因すると考えられる」と説明。「会社の報奨旅行としてフィリピンの主要観光地を選ぶ韓国企業も増加している」と報告した。

 日本人観光客が大幅に増えた理由については「政府の観光促進の取り組みと日本の旅行代理店との戦略的連携により、観光地としてのフィリピンの認知度が向上したため」とした。

 そのほか、中国人観光客が31万3856人、豪州人29万9286人、カナダ人26万9300人、台湾人21万3833人、シンガポール人19万8471人、英国人17万8656人、マレーシア人9万9881人などの順だった。(竹下友章)

経済 (economy)