ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 320字|2007.1.22|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
農薬の空中散布禁止
ダバオ市議会は十六日、バナナ大農園での農薬空中散布を禁止する条例を採択した。航空機による農薬散布は三十年も続き、市議たちの議論も二年間も続いた。業を煮やしたドゥテルテ市長が「条例なしでも措置を取る」と宣言、ばたばたと採決された。
周辺住民から、空中散布ので体調が悪くなったり、病気になったりすると訴えが続いた。農園主側は「シガトカ」と呼ばれる病気防止に害虫駆除に欠かせないと大反対。
ダバオ市近郊は十社以上の企業が集まる大バナナ産地。反対運動の指導者、ダゴホイ・マガワイさんは「(農園という)巨人相手の戦いだった。市当局の決定で苦しみも終わる」とうれしそうだった。比バナナの有機栽培に拍車がかかるかも。(18日・インクワイアラー)