ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 314字|2005.8.29|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
クモ賭博のすきにクモ隠れ
ゼネラルサントス市にあるサランガニ州刑務所から未成年の受刑者二人が十七日白昼、コンクリート塀をよじ登り、有刺鉄線を乗り越えて脱走してしまった。刑務官たちが追跡して捕えたが、少年二人は傷だらけ。逃げられた腹いせに、刑務官が寄ってたかって殴ったらしい。
二人がやすやす脱走したのは、当直の刑務官三人がクモを使っての賭博に夢中になっていたすきだった、といううわさが立った。それがドミンゲス州知事の耳に入り、ただちに事情聴取が始まった。
クモを競馬に見立てて競わせ、金を賭けるのだが、プリシマ刑務所長は「受刑者たちの間では行われているが、刑務官は手を出していない」と否定に躍起。朱に交われば赤くなるという話。(23日・ブリティン)