ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 315字|2003.8.18|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
男性優位の議会がネック
セブ州マンダウエ市議会で家庭内暴力取締り条例制定が難航している。セノ副市長の草案によると、身体的暴力はもちろん、心理的、経済的虐待も処罰の対象になる。
経済的虐待の定義には、夫が家計を省みないことのほかに、妻が仕事を持つことを阻止したり、妻の収入を夫が管理することも含まれている。
妻を夫の暴力から保護するための規定もあり、虐待の訴えがあればただちに夫は家を追い出され、家族との接触を禁じられるという男性にとっては厳しい内容だ。
同市議会では女性の活躍する領域を広げようと、男女共同参画をめざす包括的な女性保護のための指針づくりも進行中だが、市議会議員十二人中、女性は三人と少数派だけに難航している。(14日・サンスター)