ハロハロ
[ 412字|2001.8.13|社会 (society)|ハロハロ ]
小泉「変人」とのタッグで天下取りに成功、自らも中枢にポストを得た田中外相だが、以後は不協和音ばかり奏でている。最近では外務省人事をめぐって官邸と争った。結局は小泉首相の意思に従ったが、米紙は「内閣の手に負えない子供」などと酷評している。
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この真紀子外相を女性ながら「義経」にたとえる評論家がいる。義経は兄頼朝とともに平家を追い落とした後、勝手な行動に出て鎌倉幕府から疎まれ、頼朝に追われることとなる。果断な行動力、独創性などで軍事的には天才、人気もあったが同時に大局に立って判断する政治性がみごとに欠落していた。そこに類似性を見るわけだ。
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外相は今回の外務省人事で福田官房長官主導に反発、小泉首相が自分を支持してくれると思っていたフシがある。しかし再三の直談判電話に首相は耳を貸さず、万事休したというのが真相のようだ。これで小泉・頼朝の不興を買ったといわれる外相、果たして失地回復なるか?。(紀)