「表現の自由」対「反モラル」上映禁止命令で論争過熱
[ 1084字|社会 (society) ] 有料映画「ライブショー」
「表現の自由か」「反モラルか」︱︱ナイトクラブでセックスショーを演じる若者の生き様を描いた映画「ライブショー」(ホセ・ハビエール・レイエス監督)の上映を、アロヨ大統領がこのほど禁止した。この命令をきっかけに、表現の自由を主張する言論・映画界と、「単なるポルノ。反モラルの映画」と決めつける政府、カトリック教会との対立が先鋭化、両派に二分された世論も過熱化している。アロヨ政権誕生を歓迎した知識層の中にも大統領令に反発する声が出てきている。また、際立った争点のなかった国政レベルの統一選で、この禁止命令が、野党にとって政権与党攻撃の材料にもなりかねない様相だ。