ラセリス博士講演(上) 「何が比人を比人たらしめるのか」 比研究66年を振り返る 第5回PSCJ
[ 2330字|社会 (society) ] 無料アテネオ大のラセリス博士が66年に及ぶ研究史を振り返った講演を日本で行なった。その内容を3回に分けて紹介する
東大で先月末、今回で5回目を迎える4年に1度の国際学会「フィリピン・スタディーズ・コンファレンス・イン・ジャパン」(PSCJ)が開催された。同学会の目玉となる基調講演では、フィリピン研究の大家、マリー・ラセリス博士(90)が登壇。比の社会科学者として66年間比文化・社会研究に身を投じ、今もなおアテネオ大で教鞭を執り続ける同博士が50年代から現代に至る激動の比現代史と学界の歩みを回顧した。本紙ではその概要を3回に分け紹介する。(竹下友章)