19年には物価安定と中銀 貿易赤字懸念、利上げ観測も
[ 657字|経済 (economy) ] 有料原油値下がりなどで、中銀は物価平準化に期待。米利上げや貿易赤字拡大への懸念も
フィリピン中央銀行は1日までに、インフレ率が2019年には政府目標の2〜4%の範囲内に収まるとの見方をあらためて示した。中銀は10月に発表した2018年第3四半期の物価報告書では「19年のインフレ率は4・3%」と予測していたが、最近の原油価格低下で見通しを下方修正したとみられる。一方、金融筋の間では、インフレ圧力を背景に中銀が米国に追随して、来年さらなる政策金利引き上げを行うとの見方があるほか、貿易赤字は拡大傾向にあり、比は金融政策でも難しいかじ取りを迫られそうだ。