深まる社会の分断に危機感 比報道で初のピュリッツァー賞 モガト記者に麻薬戦争を聞く
[ 1629字|社会 (society) ] 無料ピュリッツァー賞受賞のモガト記者にドゥテルテ政権の麻薬戦争について聞いた
優れた報道、文学などに与えられる米国最高の権威のピュリッツァー賞(国際報道部門)を今年、ロイター通信のマヌエル・モガト氏(55)が2人の同僚とともに受賞した。対象となったのは「ドゥテルテの戦争ー血塗られた麻薬取り締まりの内幕」と題したシリーズ。比を拠点とする記者の受賞は1942年の故カルロス・ロムロ氏(後に外相、国連総会議長などを歴任)以来、76年ぶり。比を舞台とした報道では初めて。シリーズは、リアルな写真や動画を駆使したインフォグラフィックスと臨場感ある文章で世界中から称賛された。大統領府でさえ受賞を祝福したが、ドゥテルテ大統領は「戦争」をやめないと公言する。モガト記者に取り締まりの現状や政権への評価を聞いた。(柴田直治)