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　米国務省は３日、２０１６年版の「人権報告書」を公表し、フィリピンについて、ドゥテルテ政権による麻薬撲滅対策強化に伴い、警官や自警団などによる超法規的殺人が急増しているとして強い懸念を表明した。また、これら人権被害者に対する刑事裁判の手続きに時間がかかり権力者が訴追から免れるなど司法システムが脆弱（ぜいじゃく）であることや、定員の２・５倍の既決囚が各地の刑務所に収容されているなど劣悪な待遇についても指摘した。