施政方針演説
[ 916字|政治 (politics) ] 有料改革路線を貫く姿勢を強調するものの、前政権批判など露骨な糾弾は影を潜めた
アキノ大統領は28日、首都圏ケソン市の下院議事堂で2010年の就任以来5回目の施政方針演説を行った。同大統領は最高裁に違憲認定された支出促進計画(DAP)制度の予算が支出された事業を紹介し、同事業の正当性を主張しながらも、直接的な最高裁批判は避けた。汚職対策を推進する大統領は、過去の施政方針演説で、アロヨ前政権や不祥事が浮上した省庁を名指しし、厳しく非難してきた。これに対し今回の演説では改革路線を貫く姿勢を強調したが、下院に相次いで2件の大統領弾劾申し立てが提出され現政権批判が高まるなど、身内に火の粉が降りかかりかねない状況の中、露骨な糾弾は影を潜めた。