検証2012 7
[ 1601字|政治 (politics) ] 有料現政権下の最終和平合意へ向け、約束手形を切り合う。違憲問題など不安要素も
1997年から和平交渉を続ける反政府武装勢力モロ・イスラム解放戦線(MILF)とフィリピン政府が10月中旬、和平の枠組み合意に調印し、「一国二制度導入による、現政権下での最終和平達成」の約束手形を切り合った。年明け1月以降は、2016年の新自治政府「バンサモロ(イスラム教徒の国)」創設へ向けた動きが本格化する。しかし、同合意付属書をめぐる協議の遅れや、枠組み合意の違憲性を問う提訴など不安要素は少なくなく、大統領任期満了(16年6月)という「決済期日」をにらんだ綱渡りが続きそうだ。