クーデター情報
[ 1339字|政治 (politics) ] 有料内部の不穏な動き受け国軍本部が厳戒態勢。大統領、夕食会で若手将校を懐柔か
一部の国軍内グループが不穏な動きをみせているとの情報が流れる中、ケソン市にある国軍本部が二十二日午後五時から二十三日深夜まで厳戒態勢を敷いた。警戒レベル(三段階)は「最高」で、二十二日深夜から二十三日未明にかけ本部警備訓練が実施された。二十二日夜には、完全武装でミンダナオ島からルソン島へ移動中の国軍兵二十一人が警察に「武装ほう起参加兵」の嫌疑をかけられ一時拘束される事件も発生。アロヨ大統領は二十三日夜になって、軍内グループの若手将校約八十人をマラカニアン宮殿での夕食会に招き、「不平や不満は公然と議論するよう促した」(ブニエ大統領報道官)。同日深夜には宮殿内に大統領警護担当の装甲車四台が集結、一時騒然としたが、大統領府は「訓練の一環」と説明している。