検証2人工避妊問題
[ 2058字|社会 (society) ] 有料首都圏マニラ市キアポで「中絶薬」を1400ペソで購入。中絶実態の一端を報告
アキノ大統領による人工避妊法支持発言に端を発し、2010年下半期はラモス政権以来の、カトリック教会対政府の避妊論争が巻き起こった。8月下旬には米国の民間団体が、比国内で年間56万人の妊婦が違法な人工妊娠中絶を行っており、うち1千人が中絶が原因で死亡すると報告。堕胎罪の規定と、人工法を含む避妊法のアクセス整備や性教育など、リプロダクティブ・ヘルス(生と生殖に関する健康)分野での遅れが、望まない妊娠による危険な中絶をまん延させていると指摘した。