選挙関係者虐殺
[ 1390字|社会 (society) ] 有料投降したアンパトゥアン一族の民兵、貧困が志願の背景にある実態が明らかに
ミンダナオ地方マギンダナオ州で起きた大量虐殺事件に関連して、地元有力政治家のアンパトゥアン一族の下で活動する民間人志願組織(CVO)の構成員24人がこのほど、収容先の国家警察施設=同州シャリフアグアク町=でマニラ新聞の取材に応じ、「家族を養うのに十分な収入を得られる仕事が見つからず、CVOに志願した」と異口同音に語るなど、貧困が民兵組織へと駆り立てる実態が浮き彫りになった。CVOの構成員たちは、時にはイスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)部隊と対峙(たいじ)し、その最前線で武器を取るなど、月給3500ペソを得るため命懸けの戦いも余儀なくされている。