旧日本兵のアルバム
[ 1347字|社会 (society) ] 有料世界遺産ビガン市に残る日本兵のアルバム。発見した比人建築家「親族に返還を」
旧日本軍将校の「決断」によって戦火を免れ、スペイン植民地時代の街並みが残ったとされるルソン地方南イロコス州ビガン市。同市で古い家屋の修復に取り組む比人建築家、レイ・フロレンティーノさん(52)が、一冊の古ぼけたアルバムを大切に保管している。アルバムは太平洋戦争中、旧日本兵が比へ持ち込んだとみられ、戦後六十年近く、同市周辺の旧家に残されていた。保存されているのは部隊の集合写真や日本国内の家族の写真など七十九点。フロレンティーノさんは「世界遺産に登録されたビガンの街並みと同様、アルバムは日本兵の親族にとってかけがえのないもの」と返還先を探している。