母国は「異国」
[ 1554字|社会 (society) ] 有料17年ぶり帰国のカルデロン夫妻。「異国」と感じる比で困難な生活や就職活動
日本での違法入国・滞在で強制退去処分を受けたアラン・カルデロンさん(36)と妻のサラさん(38)は、特別在留許可が出た娘のカルデロン・のり子さん(13)を残し、十三日に帰国した。日本で働き、生活を続けてきた夫妻にとって、十六︱十七年ぶりの比は全くの異国と映る。仕事探しを含め、二人は早くもこれからの生活に不安を深める日々を送っている。その中、日本に残したのり子さんとは毎日、電話で連絡を取り合い、互いに励まし合っているという。同夫妻は十七日、マニラ新聞とのインタビューに応じ、現在の心境と生活ぶり、将来の予定など二人の心の内を明らかにした。