地滑り連載
[ 1490字|気象 災害 (nature)|地滑りのつめ跡 ] 有料地滑り災害で被災民への救援米が残りわずかとなり、行政は対応を迫られている
南レイテ州セントベルナルド町を襲った地滑り災害(二〇〇六年二月十七日)を受け、同町が用意した再定住地には現在、土砂に家をのみ込まれたギンサウゴン・バランガイ(最小行政区)の被災民約百六十世帯が移住、暮らしている。この中には、昨年六月にキリスト系団体などが実施した生活支援事業の資金で仕事を始め、何とか生活費をやりくりしている被災民もいる一方、救援物資に頼る生活者も多い。そうした状況下、同町役場が今、最も頭を悩ましているのが被災民向けに配給している救援米の在庫量が残り少なくなっていること。役場は救援米の新供給先を探しているが、手を挙げる組織はなく、今月末以降の状況悪化は必至だ。