災害孤児のその後
[ 1214字|気象 災害 (nature)|地滑りのつめ跡 ] 有料大地滑りで家族全員を失った孤児が親族や教師に支えられ、笑顔を取り戻した
南レイテ州セントベルナルド町ギンサウゴン・バランガイ(最小行政区)で起きた大規模地滑り災害(二〇〇六年二月十七日)では、約二百五十人の小学生を含めた同バランガイ住民総数約千八百八十人の約六〇%に当たる約千百人が死亡・行方不明となり、生き残った者もほぼすべてが身内に犠牲者を持つ。中でも被災民からさえ同情を寄せられているのが、家族全員を一瞬のうちに失い、独り生き残ったロード・レリック君(13)。被災当時はショックで言葉が少なくなり、笑顔が消えてしまった。あれから十カ月、そのロード君は今、家族を失った苦しみ、悲しみを引きずりながらも、親族や学校の先生に支えられ、見守られて笑顔を取り戻し始めている。