命の値段
[ 1434字|社会 (society) ] 有料邦人男児エスカレーター事故の補償金は6万ペソ
今年三月、日本人の男児(2)=リサール州在住=が首都圏マカティ市の商業施設、マカティ・シネマ・スクエアでエスカレーター事故のため、右足に全治三カ月の重傷を負ったが、半年以上にわたる交渉で被害者の両親が受け取った補償金は総額六十万ペソ。治療費などを支払うと、手元にはわずか約六万四千ペソしか残らなかった。フィリピンの常識では「適切な金額」というが、日本人にとっては命と身体の安さが際立つ。その経緯を報告する。