移送失敗
[ 1558字|社会 (society) ] 有料国家警察は19日、殺人容疑で拘束中の左派系議員をレイテ州への移送試みるも失敗
国家警察は十九日未明、フィリピン共産党の軍事部門、新人民軍(NPA)のメンバー粛清処刑に絡む殺人容疑で逮捕した左派系政党バヤン・ムナのオカンポ下院議員(67)を、首都圏警察マニラ市本部からビサヤ地方レイテ州ヒロンゴス地裁へ移送しようと試みた。その間、オカンポ議員側弁護士は同地裁に身柄移送の一時停止を要請したのを受け、同地裁が移送中止命令を出した。これに対し国家警察は「地裁命令書が手元に届いていない」を理由に、いったんは移送を強行したが、その後、同命令書が届き同議員を乗せた軽飛行機は途中からマニラ空港に引き返した。オカンポ議員は同本部に移送、再収監された。今後の対応について国家警察は、最高裁が二十三日に予定する口頭弁論の動向をみて判断するとしている。