新2世が初訪日
[ 1596字|社会 (society) ] 有料末期がんの父親に会うため、新2世の姉弟が初訪日。日本国籍取得も実現へ
日本人男性とフィリピン人女性の間に生まれた新日系二世の姉弟=ともに比国籍=がこのほど、末期がんで入院中の父親と再会するため、生まれて初めて父の国・日本を訪れた。二〇〇六年十二月に余命一カ月と宣告された父は「死ぬ前に子供と会い、日本国籍を取得してやりたい」と支援団体に助けを求め、姉弟の初訪日が実現した。母親の比人女性は約八年前に死亡しており、二十二日に病室を訪れた二人に父は「わたしも死んでしまうけれど、これからは親切にしてくれる人たちを親と思って生きなさい」と語りかけたという。