空港事業明暗
[ 1526字|社会 (society) ] 有料タイのスパンナプーム新空港が開港。マニラ空港第3ターミナルより2年後に着工
フィリピンの空の玄関口、マニラ空港第3ターミナルが開業できないままもたつく間に、同盟国のタイでは新設のスワンナプーム国際空港が九月末に盛大に開港した。同国際空港の工事には、第3ターミナルと同じ竹中工務店が参加していただけに、比、タイ両国の行政部門の指導力・効率性などの差が明暗を分けた形だ。比日本商工会議所も今年一月、大統領府に提出した「比・タイ投資環境比較調査報告書」の中で、第3ターミナル問題の解決なくして「インフラ事業への投資はあり得ない」と警告、アロヨ政権に早期開業への努力を促した。空港施設に規模の大きさなど違いはあるものの、「なぜこうした差が出たのか」︱︱。専門家、関係者たちの意見・主張を聞いた。(水谷竹秀)