新2世再び孤児に
[ 1443字|社会 (society) ] 有料2年前、日本人の父を亡くした新2世の少年(6)が養母に養育拒否され再び孤児に
約二年前の二〇〇三年六月、心臓発作で日本人の父親‖当時(57)‖を失った新日系二世の少年、ショウ君(6)が再び孤児になろうとしている。父の死後、養子として引き取ったフィリピン人女性が、今年四月下旬になって養育を断念し、ショウ君の実家のあったリサール州アンティポロ市のバランガイ(最小行政区)に戻したためだ。ショウ君を再び預かることになったバランガイ関係者らは「養子になってこれで幸せになれると思ったのに……。このままでは社会福祉開発省の施設に送るしかない」と流転し続ける少年の運命に心を痛めている。