マルコス不正蓄財
[ 1470字|政治 (politics) ] 有料最高裁判決で差し押さえ対象になった預託金使途めぐり国会議員らから議論百出
マルコス家の預託金六億五千八百万ドル(約三百五十億ペソ)を不正蓄財と認定、差し押さえを命じた最高裁判決を受け、上下院や人権被害者団体の間では十六日、預託金の使途をめぐる意見が百出した。関連法によると、回収されたマルコス関連の不正蓄財は全額が農地改革に充てられる。これに対し現政権・与党は法改正による二〇〇四年予算への繰り入れを検討、財政赤字削減などの名目でそろばんをはじき始めた。また、一万人に上るマルコス元政権戒厳令下の人権被害者団体は「被害者救済こそ最優先課題」と補償獲得に一歩も譲らない構えだ。最高裁判決でゴングの鳴った「不正蓄財分配合戦」前哨戦のもようをリポートする。