米の対中政策
[ 1291字|社会 (society) ] 有料比を舞台に軍事演習や投資セミナー開催など、米の対中政策が微妙に揺れている
フィリピンを舞台に米国の対中政策が微妙に揺れている。米軍は今年の比米合同軍事演習「バリカタン」を三月に初めてパラワン島沖で実施した。演習場所は石油など資源の宝庫とされる南沙(英語名スプラトリー)諸島の東端で、フィリピンを含め領有権を主張する六カ国・地域中、最も威圧的な姿勢を示してきた中国を露骨にけん制した。一方、ミンダナオ島では四月末、米政府機関が中国からの初の投資・貿易ミッションを受け入れてセミナーを開催し、比産農水産物の中国市場への売り込みに一役買うなど硬軟両様の姿勢を巧みに使い分けている。