比産海藻争奪戦
[ 1070字|社会 (society) ] 有料海藻輸出トップ国の比で中国での需要拡大で、欧米企業と中国業者が原料争奪戦
海藻類の世界一の輸出国であるフィリピンで欧米系企業と中国業者がし烈な海藻争奪戦を繰り広げている。ハム・ソーセージなどの食品安定剤、ゼリー材料、化粧品、医薬品用カプセルなどの原料として幅広く利用される熱帯産紅藻類のユーケマ(和名・キリンサイ)が中国での需要の拡大に伴い、世界的に深刻な供給不足を招いているためだ。比の生産者団体は主産地である西ミンダナオ地方を中心に今後三年間で栽培面積を倍増、生産量三十万トン達成を目指している。