移民1世紀 第3部・新2世の闇と未来
[ 1584字|社会 (society)|移民1世紀 第3部・新2世の闇と未来 ] 無料「民間」に依存する支援
日本人の父親から捨てられるなどして生活に困窮する「新日系二世」問題は、一九九五年の日比首脳会談で「将来の日比関係に影を落としかねない人権問題」として取り上げられた。しかし、政府レベルの取り組みは、その後ほとんど進んでおらず、民間団体の支援に依存する状態が続いている。首脳会談の前年、九四年から新二世の支援を続けている市民団体「JFC(ジャパニーズ・フィリピーノ・チルドレン)を支えるネットワーク」(阿蘇敏文・山野繁子共同代表、事務局・東京都千代田区)の二〇〇二年度活動報告書などを基に、支援の現状や今後の課題を検証する。