予防体制不安
[ 928字|社会 (society) ] 有料新型肺炎予防装備の不足で、医療現場では代替品で急場をしのいでいる
新型肺炎(SARS)対策で検疫態勢の不備が伝えられる中、SARS専門病院に指定された厚生省熱帯医学研究所では、医師らの予防装備が底をつき、時には代替品を使用して急場をしのいでいることが九日までに分かった。政府の調達手続きに時間がかかることや、使い捨てのためすぐに在庫がなくなってしまうことが理由。世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(マニラ市)は「完璧な装備であることが望ましいが、代替品でも対応は可能」としている。しかし、院内感染が広がる中、予防態勢に一抹の不安を残している。