元人質インタビュー
[ 1334字|社会 (society) ] 有料アブサヤフの元人質、カトリック神父「イスラムとの共存は人生最大の挑戦」
一九九〇年代半ばからイスラム過激派、アブサヤフに誘拐、拉致(らち)された被害者は二百人近くに上る。バシラン州ラミタン町在住のカトリック神父、シリロ・ナコルダさん(44)もその一人。九四年六月上旬に同州イサベラ市郊外で誘拐され、六十一日間、人質として死と向き合った。解放後、「人生最大の挑戦」としてカトリック、イスラム教徒共存の道を模索し続けるナコルダ神父を同町の教会に訪ねた。 (バシラン州で酒井善彦)