「人災の構図」変わらず
[ 1041字|社会 (society)|検証 ホテル火災 ]消防法改正、罰則強化へ
死傷者約百五十人を出したケソン市のマノール・ホテル火災は、度重なる惨劇にもかかわらず、少しも改善されない欠陥だらけの防火態勢をさらけ出した。防火より防犯意識の強い経営者、そんなホテルに営業認可を出すずさんな行政当局︱︱。起こるべくして起きた人災ともいえる。一向に改善されない現状を前に実効性のある制度の確立を目指して法改正の動きが具体化してきた。多数の火災に共通の問題点を点検し、万一、火事に巻き込まれた場合の避難対策などを二回にわたって報告する。(湯浅 理)