会社、住民「困った」 長期化する味の素工場スト
[ 1067字|社会 (society) ] 有料タイから製品緊急輸入 工場周辺からは異臭も
約四十年前にフィリピンへ進出した日系企業の老舗、味の素フィリピン(酒井芳彦社長、従業員九百四十人)で、一部工場労働者によるストライキが二十一日で四カ月目に突入した。生産はストの始まった二月中旬から止まったままで、同社は主力商品のうま味調味料を緊急輸入するなどして急場をしのいでいる。また、同社の工場周辺からは、工業廃水や有機肥料の腐敗臭とみられる異臭が発生。周辺住民の苦情を受け、パシッグ市当局が立ち入り調査を試みたが、工場を「封鎖」している労組側は入場を拒否。異臭源の解明は、労使交渉の妥結後に持ち越されそうだ。