銀行送金詐欺団が暗躍 比から「依頼書」送る
[ 757字|社会 (society) ] 有料被害総額4千万円以上 振込先は日本の銀行
カナダなど外国の銀行に口座を開設している首都圏在住のフィリピン人や外国人の預金が、銀行に送られた偽の送金依頼書に基づいて他行にある他人名義の口座に送金されるケースが、一九九七年ごろから今年にかけ多発している。送金先はいずれも日本国内の銀行。フィリピン国内から偽の送金依頼書を送っているなど手口が酷似していることから、比日捜査当局はフィリピンと日本を拠点にする国際詐欺団の犯行と断定、メンバーや手口の解明に着手した。被害総額は少なくとも四千万円に上るとみられている。