国鉄の線路を2次利用 トロッコ業が大繁盛
[ 966字|社会 (society) ] 有料日本の援助が「貢献」
「イスダー、イスダ—」。太陽が西に傾きかけるころ、マカティ市内を走るフィリピン国有鉄道の沿線に魚を売る声が響く。野菜売りの声が続く。荷を積んだトロッコを無断で線路に乗せて売り歩く行商人で、お得意さんも線路わきの国鉄用地を違法に占拠している住民。日本政府の援助で行われた通勤路線の整備事業で走りやすくなった線路が、思わぬところで、庶民生活に貢献しているようだ。
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「イスダー、イスダ—」。太陽が西に傾きかけるころ、マカティ市内を走るフィリピン国有鉄道の沿線に魚を売る声が響く。野菜売りの声が続く。荷を積んだトロッコを無断で線路に乗せて売り歩く行商人で、お得意さんも線路わきの国鉄用地を違法に占拠している住民。日本政府の援助で行われた通勤路線の整備事業で走りやすくなった線路が、思わぬところで、庶民生活に貢献しているようだ。