工事遅延が表面化円借款事業の3割
[ 761字|社会 (society) ] 有料NEDA報告書 用地確保が難航 比政府の財政難も影響
進行中の日本の円借款事業七十四件のうち、約三割にあたる二十五件の工事が、用地確保問題やフィリピン側の資金調達の難航などから、予定より大幅に遅れている。経済開発庁(NEDA)が作成した一九九八年度の政府開発援助(ODA)報告書で三十日、明らかになった。このほど開かれた対比支援国会合で二十三次円借款の供与を表明した日本政府だが、財政難に直面するフィリピン政府とどのように連携を図り、援助金を有効に消化させるかが課題となる。