稲作潅漑施設建設 90年から「コスト割れ」
[ 923字|社会 (society) ] 有料日本︱IRRIが共同研究
稲作用の潅漑(かんがい)施設建設が一九九〇年から「コスト割れ」状態に陥っていることが二十九日、国際稲研究所(IRRI)と日本政府の共同研究で明らかになった。大型ダムの建設などでコストが膨らみ、施設建設により生じる総利益を上回っているという。共同研究の一環として、フィリピンの潅漑施設の現状を調査した千葉大園芸学部の菊池眞夫教授らが同日、IRRIで開かれた研究者会合で明らかにした。