50年の「クネタ王国」に終止符
[ 1059字|政治 (politics) ] 有料出馬の一族6人「討ち死に」 パサイ市の地方選
五十年近くパサイ市長として絶大な権力を手中にし、市の政治、経済を支配してきたパブロ・クネタ氏(88)が六月三十日に市長のイスを降りる。中央選挙管理委員会が十七日、同市長選で反クネタ勢力として知られる古参政治家、クラウディオ候補の当選を発表。一方、「一族存続」のため下院議員、副市長、市議の各選挙に送り出した妻、息子ら「六人のクネタ」は全員が落選した。「独裁継承」より「市政改革」との民意が反映した結果となったパサイ市の地方選挙を振り返ってみた。