2002年国際博覧会 開催断念を譲らず
[ 826字|社会 (society) ] 有料初心貫いた大統領 財政再建を最優先
エストラダ大統領が開催断念を意向表明し論議となった「二〇〇二年国際博覧会」について、政府は今月初め、国際博覧会本部(パリ)へ開催取り消しを正式に通知した。フィリピンでの開催は途上国初の試みだっただけに早々の断念表明には風当たりも強かった。しかし大統領は、「国費は一センタボたりとも浪費できない。予算は農業振興、低コスト住宅建設、警官・軍人の給与アップに使う」と一歩も譲らなかった。