前大統領派、警官隊と激突 宮殿前の攻防で106人死傷
[ 1182字|政治 (politics) ] 有料政府「反乱宣言」で収拾図る 扇動容疑 野党上院議員ら逮捕
一日午前三時五十五分、エストラダ前大統領の支持派約一万人が、アロヨ大統領の即時辞任などを求めてマニラ市サンミゲルのマラカニアン宮殿(大統領府)周辺に乱入、警官隊や国軍兵士と激突した。頭部に銃弾を受けるなどして支持者三人、警官二人が死亡、少なくとも百一人が重軽傷を負った。大統領は正午前、首都圏での反乱発生を宣言。支持派を扇動したとしてエンリレ上院議員ら十一人の逮捕を司法当局に命じ、同日中に同議員ら三人が逮捕された。支持派は、車に放火するなど暴徒化したが、午前十一時半までに警官隊に鎮圧された。逮捕者は約九十人に上った。