地滑り連載
［ 1479字｜社会 (society)｜地滑りのつめ跡 ］ 有料南レイテ州地滑り災害で、小学校生徒約250人が土砂に埋もれてしまったため、再定住地には児童の笑い声や姿が消えた
幼稚園児、小学生のほとんどが姿を消してしまった。南レイテ州セントベルナルド町ギンサウゴン・バランガイ（最小行政区）を襲った地滑り災害で、フィリピン国民の涙を誘ったのが、ギンサウゴン小学校の幼稚園児・児童・教師約二百五十人が逃げ出すこともできないまま、校舎もろとも流出した大量の土砂の中に埋まり、行方不明となった悲劇。災害から四カ月後、被災民が住む再定住地内に小学校校舎五棟が完成したが、入学児童がいないため、いまだ開校されていない。全十二室ある教室のうち、一部には生徒用のいすが乱雑に置かれているだけで、空虚な姿をさらしている。
