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1月27日のまにら新聞から

群島縦貫道で農業育成 成長阻む輸送問題

[ 625字|2019.1.27|社会|新聞論調 ]

 フィリピンの2018年の成長率は6・2%となり、政府目標を下回った。

 それでも政府は今年の成長目標を7%と強気に掲げている。そのためには農業分野の改革を進めなければならない。

 昨年の比農業分野の成長率はわずか0・8%だった。いまだに農業は最も成長から取り残された分野としてある。

 比農業が抱える最大の問題の一つは野菜など商品作物の輸送問題だ。現状では首都圏に比較的近いケソン州で取れるトマトのような野菜でも、輸送コストが高すぎて首都圏などの市場に届きにくい。冷蔵、冷凍輸送システムの構築、群島の島々をつなぐ輸送船網の拡充が急務だ。

 アロヨ政権時代に計画されたルソン島からミンダナオ島までを縦貫する高速道路建設も輸送網構築には大きく貢献するはずだ。この構想はアキノ前政権時代には中断していたが、ドゥテルテ政権になって再び復活、推進されている。

 たとえばミンダナオ島は比の農業生産において理想的な気候の地だ。群島縦貫道が整備されればミンダナオ島からビサヤ地方やルソン地方への農産物供給にも大きく貢献するはずだ。ビサヤ地方のサマール島、レイテ島など輸送路がなく孤立した島の農業にとっても朗報となる。

 昨年の急激な物価上昇は食料品価格の急騰が主要因の一つだった。輸送網整備は食料品のコストを引き下げることにもつながる。さらには最も成長が鈍い農業分野を活性化させ、国全体の成長を押し上げるはずだ。(26日、スター、アレックス・マグノ)

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