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5月20日のまにら新聞から

ISを侮るな、根絶せよ 子供使ったテロ

[ 633字|2018.5.20|社会|新聞論調 ]

 テロ行為に子供を使うとは、どこまで下劣なのか。

 インドネシアのスラバヤで13日、子供連れの一家が3カ所のキリスト教会で自爆、12人を殺害した。46歳の父親は42歳の妻と12歳と8歳の娘を教会に送った後、爆弾を積んだ車で別の教会に向かい自爆。娘たちも死亡した。17歳と15歳の息子は、もう一つの教会の人混みに爆弾を積んだスクーターを乗り入れて自爆した。

 同日夜、別の一家のアパートで手製爆弾が爆発。翌14日には、もう一つの家族が警察本部に自爆攻撃を行った。同行していた8歳の娘が爆風で吹き飛ばされたが一命を取り留めた。

 一連の爆弾事件で容疑者家族13人を含む25人が犠牲になった。これらの家族の近所に住む人たちは、事件を起こすようなそぶりはなかったと話し、衝撃を受けている。過激派組織イスラム国(IS)は教会爆破について犯行を認めた。

 これらの事件を受け、シリアでISに加わっていた約1100人のインドネシア人が帰国し、世界最多のイスラム教徒人口を有する同国でISのネットワークを再活性化させているのではとの懸念が高まっている。ISは中東の戦場で敗北しているが、フィリピンでは昨年、ISに影響を受けたテロリストがマラウィ市を占拠した。

 子供を使うことは恐るべき新展開で、ISの支持者を洗脳する能力を示している。脅威を過小評価してはならない。ISがどこに居着こうとも、われわれは隣人たちと力を合わせて根絶しなくてはならない。(16日・スタンダード)

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